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WBCSD(World Business Council for Sustainable Development)は、都市化および消費が危険なほどの速度で進んでいる現状を警告し、サステナビリティへの移行における企業の重要な役割を指摘しています。

「世界はいま、歴史的な激動のさなかにある。経済・政治権力は従来の先進国から新興国へと移行しつつある」

途上国・新興国向け事業展開を進める日本企業には役立つ資料となりそうです。


 7月、『Business and Development: Challenges and Opportunities in a Rapidly Changing World』と題された報告書がWBCSDにより発表されました。

「世界はいま、歴史的な激動のさなかにある。経済・政治権力は従来の先進国から新興国へと移行しつつある」

2050年には世界の経済の中心は、現在の新興国である中国、インド、ブラジルになると予想されている、と指摘されています。これらの新興国の発展により、都市人口が急増するとみられています。2050年に世界総人口の70%を占める約90億人が都市に住むようになり、そしてその多くが、現在の新興国に住むといわれています。

「都市化が急激に進んでいる」と報告書は指摘しており、「そのほとんどの都市において都市計画の整備が不十分で、数百万人の都市貧困層を生むだろう」と予想しています。

さらに人口爆発により世界の消費パターンも大きく変わるようになります。このようななか、企業は都市化や非持続的な消費パターンに関する課題を指摘し改善案を提供する役割を担うことが重要だろう、と指摘しています。このような状況下ではもはや、経済成長か、それとも環境配慮か、ウェルビーイング(社会福祉)か、などは大きな選択肢ではない、とも主張しています。つまり、全てが相互に関係しており、それぞれのバランスが取れていないこと自体が、リスクにつながる危険性があるためです。

そのためにも、このような全世界的な課題が急拡大するなか、企業には、持続可能な世界・社会の創造を積極的に解決するようなソリューションを提案することが求められている、と説明しています。

具体的な提案としては、企業に対し、企業が新興国の安定に貢献し、積極的に社会・経済・環境における課題を指摘し、低所得地域との共同モデルを開発することを推奨しています。そして、このようなサステナブルな世界経済への移行のなかで企業はたいへん大きなビジネス機会を得ることが可能だ、ということを理解する必要があるということです。

都市人口の人口爆発や食料需要のひっ迫などの世界的な課題については持続可能な社会に関する議論で多く語られる内容ですが、そのソリューションを提供するのが政府ではなく企業であるとし、具体的な取組みについて触れている点で新しいかと思います。


●その他関連情報

・   『Business and Development: Challenges and Opportunities in a Rapidly Changing World』(PDF)





Report Examines Role of Business in a Sustainable Economy


SocialFunds.com

July 29, 2010




[関 智恵]




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