毎度同じ内容になってしまいますが、やはり大変重要な課題だと思いますのでKPI関連のニュースをご紹介します。
6月、ハーバード大学のHauser Center for Nonprofit Organizationsが手がけるプロジェクト、 Initiative for Responsible Investment (IRI)がある調査報告書をまとめ、発表しました。同調査では主に、サステナビリティ(CSR)報告書の義務化に適したKPI(key performance indicators )モデルが紹介されています。
『From Transparency to Performance: Industry-Based Sustainability Reporting on Key Issues』と題された同報告書は、サステナビリティ報告書の義務化を求める政府や市場関係者からの声が高まっていることや、米国企業などはサステナビリティ関連分野における競争力が弱いというリスクを抱えている、などの見解を持つ各研究者・関係者によりまとめられました。
ここで提案されているKPIは産業別で、報告書に活用できる簡潔で比較可能なマトリックスを基礎にした規制システムの構築が目的ということです。報告書では5業界を例に挙げ、米国内で実施した場合の仮説なども紹介しています。
KPIでは「簡潔さ」「マテリアリティ」「透明性」という3つの核となる原則が掲げられていますが、同報告書で指摘されている、その他のポイントは以下の点です。
● 報告書の義務化は情報開示の改善につながり、株主やその他のステークホルダー、社会に最も重要となる分野におけるパフォーマンス改善にもつながる。
● コア事業に関連する限定されたKPIを特定することで、包括性と具体性という2つの要求に応えられるようなバランスの取れた報告書システムの構築を支援することができる。
● 簡潔で、具体的で、透明性がある全産業のKPIの決定手法は規制当局の十分な関与のもとで開発され、実施することが可能だ。
● 基礎的なKPIを記載した報告書発行の義務化は、この多様な社会が企業に要求する、さまざまな形での情報開示を満たし、そして財務・サステナビリティ報告書の収束点を示すために、最終的には必要となるものだ。
●その他関連情報
・ Initiative for Responsible Investment (IRI)
・ Hauser Center for Nonprofit Organizations at Harvard University
Report Calls for Mandatory Reporting of CSR Key Performance Indicators
July 07, 2010
Harvard.Edu
[関 智恵]