GRI、およびPrince’s Accounting for Sustainability Project (A4S)が、 International Integrated Reporting Committee (IIRC)と称する新たなイニシアチブを立ち上げました。
現状の規制下で上場企業は、指定されたフォーマットに従いアニュアルレポート(もしくは財務報告書)を発行することが義務付けられています。IIRC設立を発表したプレスリリースによると、同イニシアチブの設立目的に触れ、「自主的にCSRもしくはサステナビリティ報告書を発行する企業が多く、その数も増えているが、これらの自主的な報告書は、関連性や品質という点でかなり異なる。これは環境、社会、ガバナンスに関する取組みを測る基準や開示基準が存在していないためだ」と、現状の課題を指摘しています。
IIRCの目的は、ESGと財務報告書を一定で比較可能なフォーマットとして統合させることでグローバルに受け入れられる統合版報告書のフレームワークを開発することです。そのためには、サステナブルな経済モデルが必要とする情報を満たし、同時に、長期投資に関心がある投資家の情報ニーズも満たせるような、企業の業績を包括的に提供できる情報フレームワークを策定する必要があるということです。
IIRC設立の構想は、2009年12月にA4Sが発行した、ある報告書から始まりました。同報告書では、「新しい、現状を反映するような統合版報告書モデルの開発が必要だ。企業の業績を一貫してバランスの取れた、完全な形で報告できるモデルが必要だ」と述べられています。
IIRCのワーキンググループの共同会長をつとめるのは、Paul Druckman氏(Executive Chairman:Trucost)、Ian Ball氏(CEO:IFAC(国際会計士連盟))です。ワーキンググループのメンバーは21団体が参加しており、米国からの参加企業はマイクロソフト(報告書担当部長)のみです。(日本では公認会計士協会が参加しているとのことです。詳しくは以下関連情報をご参照ください)。
●その他関連情報
・ Prince’s Accounting for Sustainability Project (A4S)
・ International Integrated Reporting Committee (IIRC)
その他、GRIは最近、国連グローバルコンパクトとの提携や、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクトとの提携など、さまざまな団体との提携強化に動いています。さらにはガイドラインの改訂版(4G)なども進めています。
・ UNGC and GRI enter into a new alliance
・ Global Reporting Initiative and Carbon Disclosure Project release linkage document
・ 『【CSR報告書】GRI、G4版の作成作業が進む;まずは3分野を改訂』(シータス&ゼネラルプレス CSRニュース2010年07月05日)
Global Reporting Initiative and Others Form International Integrated Reporting Committee
SocialFunds.com
August 03, 2010
[関 智恵]